こんにちは、りーまんです。先週行われた「みんなのお金フォーラム2019」に行ってきましたので、まとめてみたいと思います。内容については、公式サイトが詳しいですが、無料で参加できる個人投資家向けのイベントです。主催は、みんかぶで、共催が朝日新聞社、ヤフーとそうそうたる顔ぶれです。
みんなの株式1 User2 Pocketsみんなのお金フォーラム2019 | 2019年9月7日(土)ベルサール汐留https://forum2019.minkabu.jp/lp/m1国内最大級!みんなのお金フォーラム2019開催!2019年9月7日(土)ベルサール汐留。みんなの株式、朝日新聞社、YAHOO!JAPANの3大メディアが初タッグ!人生100年時代に向けた資産運用について考えてみませんか?
ネット証券会社等のブースと2か所の広いセミナー会場といった構成になっており、著名人のセミナーを聞くことができました。埼玉から汐留までは、結構離れており、片道2時間近い移動時間だったこともあり、午後から参加してきました。
やっと汐留ついた。
— りーまん@埼玉新米大家🇺🇸米国株🇯🇵日本株&ソシャレン (@Lehman1980) September 7, 2019
みずほ銀の常務さんが、講演。#みんなのお金フォーラム pic.twitter.com/0z7hNjZBW5
出席したセミナー
・みずほ銀行常務 飯島氏「 人生100年時代に向けた資産運用 」
・小次郎講師「 初心者でもわかるチャート講座 」
・厚切りジェイソン氏 スペシャルトーク「Why 投資は必要なの?」
いずれも、非常に参考になるセミナーでした。小次郎講師のチャート講座については、次の日本株に関する記事にて詳しく触れていき、ここではやはり厚切りジェイソン氏のスペシャルトークについて書きたいと思います。
ホワィ ジャパニーズピーポー?なんで投資しないのニッポン人?
概要
— りーまん@埼玉新米大家🇺🇸米国株🇯🇵日本株&ソシャレン (@Lehman1980) September 7, 2019
1、ジェイソンさんは.SP500投信を毎月二回手動で積立してる
2、日本株は仕事柄買ってない
3、生活資金半年を除いて、ほぼフルインベストメント
4、娘たちは、ドケチに育ち家族で業務スーパーに行く pic.twitter.com/g58vG9sC27
さすが頭の切れるおもしろ外人(失礼)。非常に盛り上がったトークショーでした。ジェイソンさんが、なんで日本に来たのかといったところから始まり、構成的には、次のような流れでした。
・来歴~初来日となぜ今日本で二足の草鞋を履くような仕事をしているのか
・アメリカの社会保障制度と日本の2000万円問題について
・ジェイソン氏の娘三姉妹へのマネーリテラシー教育とその結果
・ジェイソン氏の投資手法~投資信託へフルインベストメント
・投資をしない日本の方々へ
来歴~初来日となぜ今日本で二足の草鞋を履くような仕事をしているのか
厚切りジェイソン。本名:Jason David Danielson 33歳。アメリカ・ミシガン州出身。17歳で大学に飛び級入学し、イリノイ大学・大学院卒業。その後、2005年に初来日し、1年間旭化成で仕事をしつつ、お笑いに目覚める(笑)また、この間に知り合った日本人女性と2年後にアメリカで結婚。三女をもうける。
帰国後、GEグループに入社。その後、とあるIT企業が日本法人を設立する際に応募し、2011年家族とともに再来日。以後、ワタナベ・エンターテインメント所属のお笑い芸人およびテラススカイグループの役員・ビジネスマンとして活躍。
WIKIにもあるように、好きなことを仕事にする、を地で行く方のようです。仕事のモチベーションが低いとかやる気が出ないということが理解できないそう。
また、テラスカイグループがベンチャー企業への投資もしていることから、日本株については保有していないのだとか。
アメリカの社会保障制度と日本の2000万円問題について
アメリカは日本と違って、社会保障制度が充実していません。ちょっと調べてみました。
日本 | アメリカ | |
老齢基礎年金制度 | 〇 | 〇 |
年金保険料納付 | 月額16,410円を保険料として納付 | 収入の12.4%を社会保障税として納付 |
給付開始年齢 | 65歳 | 67歳 |
開始年齢の変更 | 〇 | 〇 |
給付額・月額 | 最大65,000円 | 平均14,400USD (約15万円) |
厚生年金制度 | 〇 | 上記に含む |
医療保険制度 | 〇 | △(高齢者等向けはあり) |
高額療養費制度 | 〇 | × |
介護保険制度 | 〇 | × |
総評 | 社会保障充実。年金少ない。 | 社会保障少ない。年金多い。 |
一部を抜粋したものですが、上記の通り、日本はやっぱり年金受給者は住みやすい国です。現在でも低負担・高福祉だといえると思います。今後は、高負担・高福祉になっていくでしょう。
私自身、どちらに住みたいかと言えば、日本ですね。物価や医療費など生活費が日本のほうが抑えられます。
そして、老後2000万円で済む、日本がうらやましい、アメリカにおいてリタイアメントするには、1億円(9000万ドル程度)が必要、とジェイソンさんは言っていました。そこまで金融資産が増やせない中高年は、ずっと働き続けるしかない国だとも言っていました。意外ですよね。
ジェイソン氏の娘三姉妹へのマネーリテラシー教育とその結果
ここで、場を和ませるためか、娘さんの話に移りました。日頃から、物の価値と節約について、学ばせるようにしているそうです。例えば、
・お年玉は、もし1年後に残っていたら、利息を1割プレゼント。(お年玉のうち、翌年まで1万円残っていたら、1000円あげる。)
・自販機で160円の500㎖ペットボトルを安易に買うのではなく、スーパー等で紙パックや2ℓペットボトルがお得なことを諭す。
・コンビニやデパ地下で食品を買わず、業務スーパーでの値段と比較させる。
といったエピソードです。いまでは、3姉妹ともドケチに育ってしまったと、嬉しそうに話していたのが印象的でした。
ジェイソン氏の投資手法~投資信託へフルインベストメント
先ほど、老後1億円ということについて触れましたが、アメリカ人は大学生のころぐらいに、社会保障制度などについて理解を深めるようです。ですので、社会人になると証券会社や銀行に口座を開き、投資を始めるのだとか。
投資先は人にもよりますが、ジェイソンさんは、アメリカ株インデックス(S&P500)に対して、20年間と決めてドルコスト平均法での積立投資を行っているそうです。中長期であれば、市場平均で6~8%のリターンが期待できるというお決まりの文句でしたが、やっぱり今の投資の王道なのだと思いました。
アラートを毎月1日と15日に設定し、手動で投資信託を買っていると言っていました。手動ということなので、ネット証券会社でVOOか何かを買っているのかもしれませんね。何せ1億円を目指さなくてはいけないのですから、相当なものですが、今では安定した収入があるでしょうから、半年分の生活防衛資金を除いて、毎月のサラリー等はフルインベストメントに回しているそうです。
投資をしない日本の方々へ
低金利の時代が続き、高度経済成長のように、物価も給与も右肩上がりの時代は、もう来ない。それならば、自分の老後のために投資を始めるべきであり、時間と機会の分散により、リスクもほとんどない。といった趣旨で、トークショーは終わりました。
ところどころ脱線して笑いをとりつつ「Why?」を織り交ぜ、会場はみな引き込まれていったと思います。とても有意義なイベントとなりました。また、機械があれば参加したいですね。